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点滴が痛い!原因と対策を紹介|カテーテルロックナット部の圧迫
入院中に長期間点滴を投与している患者さんから、「点滴が痛い」という相談を受けたことはありませんか?
痛みを相談されない場合でも、認知症などの患者さんがカテーテルを抜去してしまうことなどは、実は「痛み」が原因なのかもしれません。
「痛み」は目に見えず、患者さんから「点滴が痛い」と言われない限り気付きにくいものです。
しかし、痛みからカテーテルをつい触ってしまったり、無意識に抜去してしまったりするなど、医療リスクにもつながりかねない深刻な問題でもあります。
そういった深刻な問題が発生する前に、「痛み」の段階から対策してあげることが大切です。
点滴の「痛み」の原因には、主に血管外漏出や静脈炎がありますが、他にも「圧迫による痛み」があります。
これはロックナット部分が皮膚を圧迫することで生じる痛みです。
「点滴が痛い」と患者さんから相談された場合、血管外漏出や静脈炎は炎症が広がりやすくすぐに気が付きやすいですが、圧迫による痛みの症状は、兆候が出にくいため見落とされがちです。
今回は、この「圧迫による痛み」の問題について、現状と対策を紹介します。
●現状
3日間以上継続しての点滴を受けていたことのある329名にアンケートを実施しました。
約63%もの患者さんが点滴針の圧迫で「持続的な痛みを感じた」と回答しました。
その中でも、約42%の患者さんが「カテーテルの圧迫によって傷になってしまった」と回答しており、痛みだけでなく、傷にもなっているというのが現状です。
傷になるという事はそれ自体も問題ですが、痛みも更に強くなるため、触ってしまったり、抜去したりといったリスクも高まると思われます。
また同じ個所に留置し続ける事もできなくなるため、カテーテルの位置を変えた差し替えなどの負担も発生させます。
さらに、痛くても言えない/言わない患者さんも多く、傷が悪化する原因になっていることもあります。
患者さんに痛みや傷が発生する前のこまめな確認や、患者さんが痛みを訴えやすいような環境を作ることが大切です。
●対策
痛みで深刻な問題が発生するのを防ぐため、皮膚が痛くなったり傷ができたりする前に対策を行うことも大切です。
対策として、クッション・ドレッシングを使用する方法があります。
クッション・ドレッシングとは、器具のこすれや圧迫等からしっかり肌を守る、薄くてクッション性の高い製品です。
「ココロール カテ用」は、カテーテル圧迫による痛み対策のために作られた、唯一の専用品です。
1.5mmの薄さで驚くほど圧力を吸収する高機能素材の「ココロール カテ用」なら、器具の下にサッと貼るだけでしっかり減圧できて、現行の処置法やフィルムにも自在に組み合わせられ、痛みによって起こる様々な手間やリスクを大きく削減します。