みんなの、使い方・工夫
「こんなときどう使う?」
いろんな工夫を、写真・動画でわかりやすく。
医療の現場で多く使われる「フィルムドレッシング」。
中でも未滅菌のロールタイプは自分で自由なサイズ・形にカットすることができ、カットのしかたや貼り方次第で多彩な使い道があります。
それぞれの病院・部署・看護師さんによって違いのあるさまざまな使い方を、全国での聞き取り結果をもとに、【メジャーな使い方】と【気になる新しい使い方】に分けてご紹介します。
※詳しい貼り方はこちら
ここで見つけた新しい使い方は、ぜひみなさんの現場でも試してみてください。
※本調査はskinixスタッフ調べです。
全国の50人の看護師さんにご協力・ご回答いただきました。
ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
目次
メジャーな使い方
まずは【メジャーな使い方】からご紹介します。
すでに同じ使い方をされている方も多いのではないでしょうか。
No.1 ● 褥瘡対策
★50人中【47人】が使っていると回答!
なんと使っている人の割合が最も高いのは、「褥瘡対策」でした。
日本褥瘡学会の発行する『褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)*1』でも、「予防ケアとしてポリウレタンフィルムドレッシング材の貼付を行ってもよい」という記載もあり、用途として最も一般的になっているようです。
*1 推奨度・対象等はガイドラインにてご確認ください。
出典:『褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)』日本褥瘡学会、2015
No.2 ● ガーゼ・創傷被覆材の固定
★50人中【44人】が使っていると回答!
二次ドレッシング材として、ガーゼやパッド、創傷被覆材などの「被覆固定」にもよく使われています。
フィルムドレッシングは防水性が高く、紙テープや布テープなどと比較しても薄くはがれにくいという特長もあり、防水テープとして便利に使えるようです。
No.3 ● カテーテルの固定(穿刺部を除く)
★50人中【15人】が使っていると回答!
強い粘着力の布テープでの固定が心配な方などに対して使われているようです。
<穿刺部は“滅菌タイプ”・穿刺部以外は“未滅菌のロールタイプ”>と使い分けることができれば、経済的ですね。
No.4 ● 防水
★50人中【14人】が使っていると回答!
ガーゼやカテーテルのルートなど、不織布テープの固定の上から広めに貼付するなどの使い方があります。
しっかり防水できるウレタン素材ならではのメリットですね。
No.5 ● ストーマ装具の防水・補助固定
★50人中【9人】が使っていると回答!
ストーマ装具そのものにしっかり固定する力は備わっていますが、入浴や運動など、日常生活の中で少し不安があるときなどに使われるようです。
患者さんの心理的な安心も大切なのかもしれませんね。
以上、【メジャーな使い方】5種類でした。
気になる新しい使い方
ここからは、【気になる新しい使い方】です。
多いものでも5人に1人以下の使用率と、まだそう多くない使い方がたくさんあります。
自由に使えるフィルムドレッシングだからこそ、みなさんのアイデアや工夫で、以下のようないろいろな使い方が見つかっています。
▽ ベーステープ(粘着力の強い固定用テープの下貼り)として
▽ 弾性ストッキングからの保護に
▽ 胃ろう周囲の保護に
▽ 汚物対策として
▽ スキン-テア対策に
ちなみに「ベーステープ」としての使い方は、skinixからもご紹介しています。
しっかり固定したいけれど、肌への粘着力の強い固定用テープを貼るのは心配…、そんなときに使います。
固定用テープを貼る前に、広めにフィルムドレッシングを貼っておきます。固定用テープをはがすときは、フィルムドレッシングと一緒にゆっくりと。
以上のように、たくさんの使い方を医療現場のみなさんに教えていただきました。
ほかにもおすすめの使い方があれば、ぜひskinixに教えてください!
「未滅菌フィルムドレッシングの、用途が広がる使い方10パターン」をご紹介しました。
この記事ではじめて知った、という使い方があった方もおられたのではないでしょうか?
切って貼るだけのカンタン操作で使える、ロールタイプのフィルムドレッシングの使い方。
ぜひみなさんの施設でも参考にしてみてください。
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