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長期化するMDRPU対策におけるリスク《スキン-テア》

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近年、ほとんどの病院で対策が行われているMDRPU(医療関連機器褥瘡)対策。
器具の圧迫を防ぐためのクッション材も多く用いられるようになりつつありますが、肌が脆弱な患者さんだとクッション材をはがす際にスキン-テアが発生してしまうことも・・・。
今回は、MDRPU対策におけるスキン-テアについてとその予防法をご紹介します。

●MDRPU対策におけるリスク【スキン-テア】

長期化するMDRPU対策では、さまざまな問題が発生しますが、その一例として、「スキン-テア」が挙げられます。
MDRPU対策において日々の観察(1日2回の視察・触診による観察)が重要と言われています。
しかし、肌が脆弱な患者さんの場合、観察のために何回も粘着力の高いテープを貼りはがししていると、はがす時に肌が引っ張られることにより、肌が裂けてしまう「スキン-テア」が発生するリスクがあります。

テープによって発生するスキン-テアについて詳しくは以下の記事をご覧ください。

●スキン-テアを予防しながらMDRPU対策をするには?

スキン-テアを予防するためには、肌の引っ張りを軽減することが大切です。
以下の2点に気を付けましょう。

①正しいはがし方を行う。
MDRPU対策で使用しているテープは、少し厚めの伸縮性のないものが多いかと思います。
そのようなテープは、片手で肌を抑えながら180°にやさしくはがすことが大切です。

②肌にやさしいテープを使う。
従来のテープでは、強い粘着剤が「点」で強く貼りつき、はがすときに肌を引っぱりやすいです。
肌にやさしいテープ(シリコーンゲル粘着剤)は、「面」でくっついているため、はがすときも肌をひっぱりにくく、スキン-テアのリスクを減少させることができます。

●まとめ

MDRPU対策は長期化すればするほど、スキン-テアのリスクが高まります。
リスクを懸念して日々の観察を減らしたり、観察によってスキン-テアが発生しては、本末転倒です。
スキン-テアに気を付けながら、安全なMDRPU対策を行いましょう。


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