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テープによって起こるスキン-テア|原因と対策法をご紹介!

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「テープをはがす時、肌がはがれそうで怖い」「テープを貼った後、肌が赤くなる」といったことはありませんか?
特に何度も貼りはがしを繰り返した場合、脆弱肌の方は赤くなるだけではなく、皮膚剥離(スキン-テア)のリスクが高くなってしまいます。
今回はテープによる「スキン-テア」の発生原因や対策法などをご紹介します。

●「スキン-テア」とは?

「スキン-テア」とは、摩擦・ずれによって起こる“めくれ”や“裂け”などの皮膚裂傷のことです。
スキン-テアは、肌が脆弱化した高齢者に発生しやすくなっています。
その中でも特に、抗がん剤治療をしていたり、長期の薬の服用、低栄養な方はさらにリスクが高くなってしまいます。
またスキン-テアはふとした時に発生するものです。
「医療用テープ・絆創膏をはがす時」や「転倒・転落時」、他にも「手をついて立ち上がる時」や「更衣で衣服が擦れる時」などの、元気な人では問題ない場合でも肌が脆弱化した高齢者はスキン-テアが発生しやすいです。
今回はそんなスキン-テアの中でも特に発生頻度が高い、テープをはがす時に起こる皮膚の“めくれ”や“裂け”「テープテア」について、その発生原因と予防方法について紹介いたします。

●テープテアはなぜ発生する?

テープテアは、肌を皮下組織ごと持ち上げるような大きな力がかかることによって、発生しています。
テープをはがすことによって、弾力を失った脆弱な肌が大きく引っぱられ、肌が裂けるほどの負担になっているのが大きな原因です。
肌が脆弱な状態の人は、テープテアが発生しやすいため、予防することが大切です。

●予防するには?

予防するための対策方法としては、以下の2つが挙げられます。
①しっかり保湿を行う。
スキン-テアの原因として、肌の水分が少なくなり乾燥していることが挙げられます。
保湿剤をしっかり塗ることで少しでも肌に潤いをもたせることが重要です。

②肌にやさしいシリコーン性のテープを使用する。
医療用テープが原因で発生してしまうスキン-テアとしては、テープを持ち上げる時のダメージによって発生しています。
肌にやさしい、シリコーン系の粘着剤を使用することで、テープの持ち上げる力を抑えることができ、スキン-テアのリスクを減少させることができます。

また、圧迫創傷を防ぐために行っていたMDRPU(医療関連機器褥瘡)対策においても、頻繁な貼りはがしでスキン-テアのリスクがあります。
MDRPU対策におけるスキン-テアの予防は以下をご覧ください。

●シリコーン系粘着剤を使用したskinix製品

▼ナノテアフィット
脆弱な肌を“テープテア”リスクから守る、肌を持ち上げない固定テープ。
ガーゼを止める際にご使用いただけます。

▼ココロールミル
保護材の頻繁な貼りはがしで肌トラブルが発生してしまう、長期化するMDRPU対策のために作られました。肌ダメージの極力少ない独自開発のシリコーンゲル粘着剤を使用しており、MDRPU対策におけるスキン-テアを防ぎます。