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血管留置カテーテルの2大トラブルとして、「感染」「抜去」があげられると思います。
抜去は目に見えやすく気付きやすいですが、「感染」は目に見えないことも多く、発見するのが遅れることも・・・。
今回は、感染の原因についての解説と、その原因となるムレの発生に関する実験をしてみました!
血管留置カテーテルの感染原因は?
感染は、主に以下の二つが原因で発生してしまいます。
この2つの原因の中でも、スキマは目に見えやすく、貼る際に気を付けている方も多いかと思います。
しかし、ムレは貼った後に発生するので、なかなか気が付きにくいという現状があります。
夏場に少し動いて汗をかいたり、お風呂に入ったり、寝汗をかいたりと、カテーテルをつけている状況でもムレてしまう機会は多々あります。
実験してみた!
そんな「ムレ」の発生について、実験してみました。
フィルムによって、「ムレにくい」「ムレやすい」などの差があるのをご存じでしょうか?
今回は「従来の厚さのフィルムドレッシング(30ミクロン)」と「エアウォールIV(7ミクロン)」を使用して貼り比べてみました。
【実験方法】
ムレが発生するのか、また発生した後の状態はどのようになるのか確認するため、2段階に分けて観察を行いました。
①暑い部屋でカテーテルをつけた状態で待機し、ムレが発生しているかを確認。
・室温:約35度
・待機時間:約20分
②その後涼しい部屋で待機し、ムレの状態がどう変化するかを再度確認。
・室温:約25度
・待機時間:約10分
【実験結果】
〈最初のフィルムの状態〉
①暑い部屋でカテーテルをつけた状態で待機した後
エアウォールIVはフィルムに汗が溜まっていないにもかかわらず、従来のフィルムドレッシングは、フィルムとカテーテルのスキマに汗が溜まってムレが生じています。
②涼しい部屋で待機した後
エアウォールIVはフィルムが肌に密着しているにもかかわらず、従来のフィルムドレッシングは、まだ少し汗がフィルムに付着しているのがわかります。
〈どれだけ粘着力が残っているのか、カテーテルを少し引っ張ってみました!〉
引っ張ってみると、差が歴然。
従来のフィルムドレッシングは、ムレが発生しているため、引っ張ると抜けそうになってしまいます。
その一方で、エアウォールIVは、汗を透過してしっかり肌に密着しているため、引っ張っても動かず安心です。
エアウォールIVの水蒸気透過性について
エアウォールIVは従来のフィルムドレッシングと比べて、約4倍の水蒸気透過性!
医療用フィルムの最高レベルの3100g/m²・24hの水蒸気透過性。
汗などの水分をどんどん放出し、菌の増殖要因を減らします。
患者さんも快適なサラサラ肌が続きます。
まとめ
見逃しがちな「感染」への対策はカテーテル固定において、とても重要です。
実際検証結果として、少し暑い空間に待機していただけで、ムレが発生してしまいました。
また、ムレは感染の一因になるだけでなく、汗をかいた後に患者さんが動くことで自然抜去が起こったり、ムレによって痒みが生じ、自己抜去も引き起こす可能性があります。
夏場や冬の暖房をつけている状態の時、体温が高い患者さん、入浴後の患者さんのカテーテルを確認してみてください。
そしてムレが発生している場合は、ぜひ一度エアウォールIVを試してください。
▼サンプルは以下からお申し込み可能です。ぜひ、備考欄に病院でのお悩み事などもご記載ください。最適なご提案をさせていただきます!