みんなの、使い方・工夫
「こんなときどう使う?」
いろんな工夫を、写真・動画でわかりやすく。
医療用テープは使い方次第で固定が不十分になってしまったり、皮膚トラブルにつながってしまったり、注意が必要な場面も多くあります。
スタッフのみなさんに対するテープに関する教育はどのようにしていますか?
現在、医療・看護の現場で取られている「テープの教育方法」について、そのメリット・デメリットを比較してみました。
新型コロナウイルス感染症の拡がりにより、教育の実施方法などにお悩みの方の参考になればと思います。
テープの使い方教育、どんな方法がある?
テープの知識や使い方教育の際に、よく実施されている方法は以下の5種類です。
- 集合型研修 会議室などに集まり、30分~60分程度のまとまった時間で知識を教育します。全体研修など多数のスタッフへの教育が必要な内容に向いています。
- オンライン動画研修 研修動画を撮影し、電子カルテシステムやeラーニング用webサイトに掲載して見てもらう方法です。視聴履歴が残ったりテストを実施できたりと、使うシステムによって機能も多彩です。
- ミニ勉強会 褥瘡委員会など各部署の代表者が集まる会議で5分~15分程度の教育を実施し、その代表者からスタッフに伝達してもらう方法です。具体的な事例や使い方の教育に向いています。ある部署だけで、良い事例を共有する場としても活用されます。
- 書籍や資料の回覧 詰所や休憩室に置いておき、各自で見てもらいます。サインする欄を設けておくことで、全員が回覧したか確認できます。
- メールやチャットでの情報共有 役立つ情報や資料をデジタルツールで共有します。電子カルテシステムに搭載されているチャット機能やLINEなどの活用も増えてきました。
これらの方法について、効果の高さ・教育者の負担の軽さ・受け手の参加しやすさの3つの視点から比較してみます。
効果の高さ を比較
教育1回あたりの効果の高さを比較してみます。
1回あたりの効果の高さは、5種の方法で大きく違いがあります。
集合型研修は知識面での教育効果が非常に高く、多くの施設で実施されています。コロナ禍で集合型研修が実施できない場合は、効果の近いオンライン動画研修を代わりに実施している事例もよく伺います。
実践面での効果は少人数で実施するミニ勉強会を活用する施設もあります。良い事例をすぐに高い頻度で共有できるのも利点です。
教育者の負担の軽さ を比較
実施する場合の教育者の負担を比較してみます。
継続的な教育には、教育者の負担が大きすぎないことが重要です。
集合型研修は同じ内容を実施する場合、2回目以降は負担が小さくなる傾向にありますが、他の教育方法に比べて負担が大きくなりがちです。
教育負担が小さい方法で効果を高めるためには、受け手が学びやすい分量や頻度に調整することも大切です。
受け手の参加しやすさ を比較
受け手の参加しやすさを比較してみます。
受け手の参加しやすさは、日時に融通が効くほどおおむね高くなります。
書籍や資料の回覧、メールやチャットでの情報共有の場合、強制力が働きにくいため内容を朝礼や申し送りでフォローアップするなど、細かな工夫が必要となる場合もあります。
テープの知識や使い方教育の方法について、効果の高さ・教育者の負担の軽さ・受け手の参加しやすさの3つの視点からの比較内容をまとめると、以下のようになります。
テープの具体的な使い方はベッドサイドの実践で学ぶことも多いものですが、それぞれの方法にメリット・デメリットがあり、うまく組み合わせて活用することが大切です。
施設の現状や実態、教育者の仕事負担との兼ね合い、受け手が抱える課題や困りごとなどに応じて、施設に合った方法が取れることが理想です。
skinixでは、フィルムドレッシング材の部位別の貼り方資料や、Ω固定の説明・教育に活用できる情報を保有しています。
全ての資料の内容はwebサイトの「情報をチカラに」で閲覧することができ、ページ下部のアイコン「URLをコピー」を押していただければメールやチャットでの情報共有にもお使いいただけます。
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テープの教育に活用できる情報・資料は今後も充実していきますので、教育に関する情報をお求めの方は、ぜひご活用ください。