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ココロールでMDRPUから「耳介」を守る|酸素マスク、酸素カニューレなどを使うときの貼り方3パターン
酸素マスクや酸素カニューレのチューブや紐が当たる「耳介」は、MDRPU(医療関連機器圧迫創傷)が発生しやすい場所*です。
*MDRPUのうち、療養病床を有する一般病院では6.7%が、訪問看護ステーションでは13.5%が、耳介で発生しています。
(出典:『ベストプラクティス 医療関連機器圧迫創傷の予防と管理』一般社団法人日本褥瘡学会、2016)
MDRPUが心配なときは、器具を装着するときから、しっかりケアしてあげましょう。
使い方や患者さんの状態に合わせて選べる、ココロールの3パターンの貼り方をご紹介します。
基本のポイント
- ココロールの剥離紙のライン間隔は、“1cm”
カットするときの目安に。
ペンや鉛筆で書き込みもできるので、細かい形に切るときにも便利です。
- 角を丸くカットするとはがれにくい
角を丸くカットすると、端からめくり上がりにくく、きれいに使用し続けることができます。
貼り方1:貼り合わせる
ココロールが貼りつきにくい素材に貼る場合でも、はがれにくくなる貼り方です。
耳介の観察もカンタンです。
準備
ココロールを図のサイズにカットします。
※患者さんや使い方に合わせて、カットサイズは自由に調整してください。
貼り方
チューブや紐を包むようにして、粘着面を貼り合わせます。
貼り方2:くるくる貼る
チューブや紐が動いて耳介に当たる場所が変わっても、しっかり保護できます。
また、カーブさせたチューブにも貼りやすい貼り方です。
準備
ココロール(10cm幅)を3cmほどにカットしたものを、2本用意します。
※患者さんや使い方に合わせて、カットサイズは自由に調整してください。
貼り方
チューブや紐にらせん状にくるくると巻き付けていきます。
端の浮きが気になるときはサージカルテープで留めてもよいです。
貼り方3:肌に貼る
肌へのこすれが減る貼り方です。チューブや紐が動いても、ずっと保護できます。
準備
ココロールを図のサイズにカットします。
※患者さんや使い方に合わせて、カットサイズは自由に調整してください。
貼り方
耳介の溝に添わせるように、V字型になるように貼ります。
ココロールで「耳介」を守りたいときの、3パターンの貼り方をご紹介しました。
MDRPUが心配なときのケアに役立てていただければ嬉しいです。
MDRPU対策として耳介や顔、脚へのココロールの貼り方を掲載したPDF資料がダウンロードできます。院内マニュアル代わりに病棟などでご活用ください。